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【第9回】ワインスキスキの体験談シリーズPart4📝「ワインショップでやってはいけないこと」空瓶に救われた、あの日の私

 

前回の体験談シリーズはこちらから↓

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あの日のことを、私は今でも鮮明に覚えています。

ああ、終わった…そう思った0.5秒の体感時間を。

 

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🍷それは、旅の途中の小さな決意から始まりました。

 

その日私は、少しだけ勇気を出して、駅ナカのワインショップに足を踏み入れました。

ワインに興味を持ち始めたばかりで、

「ちゃんとしたお店で選んでみたい!」と思ったのです。

 

店内はこじんまりとしており、グラスのきらめきと、

棚にずらりと並んだボトルが美しく、思わずため息が出ました。

 

ですが私はその美しい空間に、場違いな異物を引きずっていました。

 

そう、スーツケースです。

 

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🍷運命の0.5秒

 

そろりそろりと通路を移動し、手に取るのはまだ怖いからと、眺めるだけにしていた

その時でした。

 

ゴンッ。

 

嫌な音が、静かな店内に響きました。

 

振り返ると、私のスーツケースが

ディスプレイ用の小テーブルにぶつかっているではないですか

 

そしてその上にあったワインボトルが倒れていく

 

カラン…!

 

グラスが落ちるような繊細な音がして、私は完全にフリーズしました。

床に落ちたと思われるボトルを見ることができず、心の中でこう叫びました。

 

ああ終わった…弁償やこれ

 

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🍷しかし、そこにいたのは…

 

店員さんがすぐに駆け寄ってきました。

私は「すみません!」と叫ぶこともできず、ただ顔面蒼白で立ち尽くしていました。

 

すると店員さんは、倒れたボトルを手に取り、そっと一言。

 

「お怪我はありませんか?」

 

そっと店員さんを見ると、私の表情は恐怖から安心へと変わりました。

 

そのボトルは、中身のない“空瓶”だったのです。

 

しかも、実はその空ワイン、

高級ワインの飾り用のディスプレイとして置いていたものだったのです。

 

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🍷あれが本物だったら…

 

私はあとで、あのボトルの正体を聞いて背筋が凍りました。

 

Château Mouton Rothschild(ムートン・ロートシルト

 

五大シャトーの一角で。毎年ラベルデザインが変わる芸術的ワイン。

五万〜数十万円はするみたいです…。

 

もしあれが本物だったら、きっと私はその場で崩れ落ちていたし、ワインショップに似つかない叫び声をあげ、しまいにはワインショップという空間に二度と足を踏み入れられなかったと思います。

 

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🍷学んだこと=ワインを買う前に“身軽になれ”

 

この事件(?)から私は学んだのです。

ワインショップに入るときは手荷物は最小限に

通路が狭い場所では、ワイン同様テーブルも注意する

きっとこういう時にこそ日頃の行いが帰ってくる。

 

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あなたも、最初の一歩は慎重に。でも恐れすぎずに。

ワインの世界は、ミスさえも美味しいエピソードにしてくれるはずですから🍷

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